堺市 東区 中区 放課後等デイサービス みらいキッズ塾

文武両道の放課後等デイサービス「みらいキッズ塾」~運動・学習・SST~

発達障がい 療育⑤ 聴覚過敏 ~ 堺市 放課後等デイサービス みらいキッズ塾

みらいキッズ塾代表の浦井です。

発達障がいのお子様の中には聴覚過敏があり学習面で支障をきたしているお子様がおられます。

聴覚過敏のお子様は通常よりも広範囲の周波数の音を拾うため、いわゆる雑音まで聞こえてしまいます。

学校等でも話をしている人の声に集中したくても、雑音が邪魔をしてうまく聞けなかったりします。

聴覚過敏のお子様の話し声が大きいのは自分の声が周囲の音にまみれて聞こえにくいからなのです。

*声が大きくて周囲のお友達に嫌がられたりの問題もあります

大人の発達障がいの方は自分が集中したいときや、リラックスしたいときなどにイヤーマフや耳栓などのツールを使い、聴覚過敏と上手につきあっている方もおられます。

しかし、お子様の場合は自分が他者よりも聞こえすぎている(聴覚過敏である)自覚がないのでツールを使って上手く適応することができません。

しかも、自覚するということは障害受容(受け入れ)の問題もかかわってくるので慎重に対応していくべきところだと思います。

重要なのは

勉強ができない=学習能力が低いわけではないのです!

適切な支援さえあれば勉強ができる例はたくさんあります。

・視覚認知障がい、聴覚過敏を含む感覚過敏、ADHD、発達性協調運動障がいなど

その他の事例についてもまた書かせていただきます。

 

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発達障がい 療育④ 運動療育の在り方 ~ 堺市 放課後等デイサービス みらいキッズ塾

みらいキッズ塾代表の浦井です。

 

療育シリーズの第4回目です。

第2~3回にかけて脳の優位性について述べました。

反射中枢 >大脳辺縁系(本能・原始的感情の脳)>大脳(思考・記憶の脳)

今回はこれを踏まえて「正しい順番に身体を動かすと脳が発達する」ことについて説明します。

 

正直いいまして、私がプロスポーツトレーナーとして活動していた頃に、たくさんのスポーツトレーナーや運動指導員に出会いましたが、このことを知らない(必要性がわかっていない)方がたくさんいました。

これらは運動療育には必要不可欠な知識です!!はっきりいってこのことを知らないで運動療育をしている方は子どもの成長を阻害している場合もあります。

運動療育をする以上は最低限、医療系士業(看護士、理学療法士柔道整復師)くらいの解剖学、生理学、運動学の知識をもった上で療育スキルを合わせて運動療育を行ってほしいと思います。

さて、本題です。

下位脳である反射系~大脳辺縁系(本能・原始的感情)は身体を動かすことで発達していきます。

反射や本能・原始的感情は感覚器からの情報を受けて反応します

*感覚器・・・目・耳・鼻・舌・皮膚(温痛覚や触覚)、筋肉骨格の受容器など

この感覚器から脳への伝達、脳から身体を動かす筋肉への伝達は身体を動かすことで発達していきます。

しかも、これにも順番があり運動により反射系が発達すると次に、大脳辺縁系(本能・原始的感情)が発達します。

反射中枢にアプローチする運動➡大脳辺縁系にアプローチする運動➡大脳にアプローチする運動

運動療育をする際はこの順番を意識する必要があります。

 

 

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筋骨格系の感覚受容器にて自分の身体の動き、位置を把握し脳に情報を伝達しています

脳で情報を処理し、脳から筋骨格系へ指令をだし、身体を動かします

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ちょっと難しくなりましたが、セミナー等では理論だけではなく具体的な手法をお伝えしております。

また放課後デイでも理論は重視しつつも楽しく身体を動かし学習の基盤を作っています。

 

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発達障がい 療育③ 「マズローの欲求5段階説」 ~ 堺市 放課後等デイサービス みらいキッズ塾

みらいキッズ塾代表の浦井です。

前回の内容を、心理学からさらに理解を深めて行きたいと思います。

以下はアブラハム・マズローという最も有名な心理学者が唱えた理論です。

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 下層は前回の脳の基本構造でお伝えした大脳辺縁系の領域で、中層~上層は大脳領域の欲求です。

マズローの欲求5段階説では人は下位の欲求が満たされて初めて1つ上の欲求を求めようとするという理論です。

生理的欲求が満たされると、次に安全の欲求を求めるようになります。そして、安全の欲求が満たされると親和(所属)の欲求を求めるようになります。

 

極貧の国や、戦争中の国で、その日食べれるかどうか生きることができるかどうかの生活を強いられ生理的欲求が満たされていない子供たちが夢や希望を持ち自己実現を目指すことは大変難しいのです。

少し厳しいことを言いますと、日本でも家庭環境が荒廃していて安全の欲求が満たされていないお子さんが勉強やスポーツで評価されようと頑張ることは現実的には難しい傾向にあるという事です。

発達障がいのお子さまの場合はその特性がゆえに、みんなと同じ程度の努力をしていても「やる気がない」「さぼっている」「ふざけている」「なめている」「わがままだ」というような評価を受けることが多々あります。周囲からの障がいに対する正しい理解がないと学校にも、そして家庭にも居場所がなくなってしまいます。どこにも属することができず、安心できない状態に陥るのです。

何とか安心できるのが自分の部屋の片隅だけ・・・そんなお子さまが日本中にたくさんいます。

そんなお子さまに「目標を持て」「将来のことを考えろ」「勉強しなさい」と言っても・・・・・・可哀そすぎます。

学習支援は大切なことだと思います。絶対に必要です。

しかし、その前に安全的欲求を満たせれるようにしてあげて下さい。そして親和(所属)欲求も満たせるように何かしらの手助けをしてあげて下さい。

 

でも、お子さまの安全的欲求や親和(所属)欲求をかなえてあげようとお母さん一人で頑張らないでください。お母さんが一人で頑張って背負い込んでしまうとお母さんが壊れてしまいます。お子さまにとってはお母さんの存在、お母さんの笑顔は安全的欲求の砦なんです。

現在は多くの使える福祉サービスがあります。相談支援もどんどん使った方がいいと思います。そして私どもの放課後等デイサービスも社会資源のひとつです。

様々な社会資源を使いながらみんなで包括的な支援をしていけることが望ましいです。

 

 

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発達障がい 療育② 脳の基本構造 ~ 堺市 放課後等デイサービス みらいキッズ塾

 みらいキッズ塾代表の浦井です。

今回は発達障がいの療育をする上で重要な脳の機能について説明させていただきます。

少し長い文章ですが療育をする上で本当に大切な事なのでご一読いただければ幸いです。

 

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上の図は幅10センチ、高さ35センチの児童用の平均台です。

大人の方ならほとんどの方が歩くことができますよね。

しかし、もし高さが2メートルならどうでしょうか?

普通に歩くのは厳しいかもしれませんね。もしかしたら立つことさえできないかもしれません。

幅10センチの平均台は身体的、技能的(大脳的)にはほとんどの人が歩くことができます。しかし、高さが高くなると恐怖心(大脳辺縁系)が邪魔をして歩こうとする行動を抑制してしまいます。

もし、ロボットなら幅が同じなら、高さが低かろうが高かろうが同じパフォーマンスで歩くことができます。

このように人間の行動は大脳辺縁系によって大きな影響を受けています。

 

この大脳大脳辺縁系の関係性を支援者が理解していないといくら療育を頑張ってもチグハグになってしまいます。

 

では順をおって、療育を行う上で知っておくべき「脳の基本構造」につて説明させていただきます。

 

 

・脳は機能別に3つの層に分ける事ができます。

1つ目は一番表層部分の大きな脳、大脳です。

2つ目は大脳の下にある大脳辺縁系(海馬など)です。

3つ目は大脳辺縁系の下にある反射中枢(中脳~脊髄)です。

 

 ・それぞれの機能は以下のようになります。

大脳・・・記憶、知覚情報の分析、統合など記憶と思考の脳です。

大脳辺縁系・・・本能行動、情動、呼吸器の調整など本能的感情の脳です。

反射中枢・・・光に対する瞳孔の反射、熱さ冷たさ痛みなどに対する防御的反射、赤ちゃんの原始反射など意思に関係なく起こる身体の反応を司る中枢です。

 

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 そして、大脳と大脳辺縁系と反射中枢はお互いに連絡していて影響し合っています。特に大脳(記憶と思考の脳)と大脳辺縁系(本能的な感情の脳)は密接に影響しあっています。

たとえばテレビでマグロの特集を見たとします。マグロの情報が大脳(記憶と思考の脳)に伝わり以前食べて美味しかったマグロのお寿司を思い出したとします。美味しかった記憶が大脳辺縁系(本能的な感情の脳)に伝わり食べたいという欲求が刺激され、口内に唾液が分泌されてきます。そして食べたいという欲求が大脳(記憶と思考の脳)に伝わり「次の日曜日に家族で、中央市場のお寿司を食べに行こう」と具体的な計画を大脳で立てます。大脳→大脳辺縁系→大脳の流れですね。

次に、大脳辺縁系→大脳の流れの具体例をあげます。たとえば睡眠不足で眠たいという大脳辺縁系(本能的な感情の脳)の欲求が高まったとします。その情報が大脳に伝わり「今すぐ家で寝たいが仕事が残っているので、1時間だけ仮眠して、12時には帰宅して寝よう」などとさまざまな情報の処理が大脳(記憶と思考の脳)で行われます。

 

大脳 ⇔ 大脳辺縁系 *影響しあう

次に、脳はお互いに影響しあうのですが影響力には優位性があるという事を説明していきます。

脳は下位の脳の影響力が強い仕組みになっています。

つまり、大脳辺縁系(本能的な感情の脳)は大脳(記憶と思考の脳)より優位であり、

反射中枢は大脳辺縁系および大脳より優位であるのです。

 

たとえば、静粛な式典などで大脳では毅然とした態度でいなければならないと意識していても、突然、押しピンなどを踏んでしまった際には、身体が無条件に反応(反射)し、痛い表情(本能的な感情)を出してしまします。

また、トラウマやPTSD心的外傷後ストレス障害)のフラッシュバック(大脳の記憶分野の障害)により、大脳辺縁系(本能的な感情の脳)が恐怖感情に支配されパニックを生じると、どんなに大脳(理性・思考)で冷静に対処しようとしても一定時間は制御不可能となります。

 

ここで重要なのは、大脳辺縁系の状態により大脳が機能するか、しないかが決定されるという事です。

どんなに美味しい料理でも、大嫌いな人と一緒に食べるとその味がおいしいと感じないのも大脳辺縁系の影響が優位であるからです。

学習に関しても相性の悪い人に指導していただいても効率が良くないのも大脳辺縁系の影響です。

失敗することを異常に恐れていたり、苦手意識が非常に強い心理状態のお子さまに、学習や運動を無理強いしても全く上手くいきません。

私たちが支援をする際には最初に大脳辺縁系を良いコンディションに整え、その後で大脳分野へ適切な療育(教育)をいれていかなければなりません。

やり方を間違えるとトラウマやPTSDになったり、二次障害を引き起こす可能性があります。

 

反射中枢  > 大脳辺縁系  > 大脳 *下位脳の影響力が強い

次回は「マズローの欲求5段階説」を用いた心理の説明をさせていただきます。

 

 

 

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小学生の療育で大切なこと ~ 堺市 放課後等デイサービス みらいキッズ塾

みらいキッズ塾代表の浦井です。

発達障がい(注意欠如多動症自閉スペクトラム症)、限局性学習症、発達性協調運動症の小学生のお子様の療育において最も大切なことは、「正しいことを教えて、できるようになるまで応援して待つ」ことです。

小学生に教えるべき正しいこととは、①正しい身体の使い方②正しい物の見方③正しい(論理的な)考え方④正しい倫理観です。

ベストセラー「ケーキが切れない非行少年たち」、「境界知能とグレーゾーンの子どもたち(マンガ)」、療育教材コグトレシリーズの作者である宮口幸治先生が訴えておられるように、障がいがある子どもたちが基本的な教育を受けれていなく、間違ったことを学んでしまって犯罪に至るケースがたくさんあります。犯罪というと大げさではあるが、少年期のちょっとした問題行動に対して、その原因に対して必要な教育を行わないと青年期以降の軽犯罪や引きこもりなど社会に適応できない行動につながりやすいのは事実です。

だからこそ、小学生期の基礎学習や療育は大切です。

何だか、暗い感じで療育の必要性をお伝えしてしまいましたが、療育はやっていて凄く楽しいことです。そして、時々めちゃくちゃ感動します。だって、子どもたちが頑張る姿や笑顔をたくさん見れるのが療育や教育の現場だからね。

とは言え、何らかのハンディがあるお子さんを育て、生きていく力をつけさせることは簡単なことではありません。

ですから、療育の専門機関を頼ってみてくださいね。

みらいキッズ塾も今までがっばってこられた保護者さんと同じ目線で、お子様の成長をお手伝いしていきたいと思います。

 

 

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